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「阿部くんって、さ。わ、割と肋骨で、てる、よ、ね」
ビキリ、とこめかみに筋が浮かんだのが、自分でも良くわかった。
それは、俺の体格っつーか肉付きが、捕手として、あまり、宜しくない、と、いいたいんでしょうか、三橋さん。
ちょっとニコッってわらってみたら「ひいい」なんていいながら及び腰でやんの。
そんなんなるなら言わなきゃいいのに。毎度毎度おもうけど、こいつってやっぱりアホかなんかだろうか。
動物にたとえるなら、ぜってぇニワトリ。
「あ、のね、阿部くん」
しばらくたって復活した三橋が、いまだに上半身裸のままで雑誌を読んでいた俺のところまで這いずってきた。
ちょ、お前コエーよなんだよその這いずり方。スネークも真っ青だろ。
「肋骨、触っても、い?」
「は、」
なんだそれ。
ていうか、何でそんな目キラキラさせてんの。
そんな面白そうにみえるのか、肋骨とか。つーか、見えてンのってキモくねーのかね?
「・・・ま、いいけど」
「っホンっっ」
あー、なんだこいつ、かわいいなあ。いま「ほんとにっ!?」って言ったんだろうなぁ。
まあ何がそんなに珍しいのか、面白そうなのか全然ちっとも判らないケド、こいつの感性ってどっか一般人とずれてっかんな。その辺を突っ込むのは良そう。うん。変に疲れるだ―――
ぞわっ!!!
「――――っ!?」
その日俺は、例のあの瞬間リラックス法の餌食となる被害者(?)たちの気持ちが、ほんのちょっとだけ判った気がした。
弱点をキミに |