阿部くんの背中は大きい。
大きくてでも、ちょっと筋張っている。
触った感じは、いまだとちょっと湿ってて、匂いは汗臭い。
やっぱりシた後だから、どうしてもそうなっちゃうんだろうな。
あとでお風呂はいらないとだ。あ、阿部くんお風呂、また一緒に入ってくれるかな。
それにしてもこの背中、背骨が結構はっきり浮いてて、そのごつごつしてる骨が薄そうな肌を突き破らないか、ちょっとだけ心配だ。そう思って、背骨の辺りをちょっとなぞってみる。
やっぱりちょっと、ごつごつしてて、それから汗でしっとり湿ってる。
オレはどっちかっていうと幼児体系だから、脇とか腕とか背中の肉とかまだまだあって、こういうの見るとなんだか阿部くんが羨ましくて、恨めしい。

「・・・あのー、三橋さーん」
「ん」
「それは、誘ってンですか?」
「・・・えー?」

オレは時々阿部くんの思考がわからない。
けど、でも、ああ、そうか。
カラダの関係があるってことはあやらめったら触ったりしたら、そういう風にとられたっておかしくないのかも。

「んー、そう、か、な?」
「・・・は?」

心底以外だって感じの声がして、阿部くんが首だけこっちを向いた。
見上げた彼の顔があんまりにもポカンとしてたから、ちょっとニッて笑ってみる。

「・・・っおま・・・もうっ」

カラダごと振り返った阿部くんは「反則だろっ」なんていいながら、覆いかぶさってきた。






あ、3ラウンド目、いくんだ?







キミの背中


 若いってすごいね