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まぶたの上に、唇を落とす。 「三橋」 赤くなった目じりの上に、唇を落とす。 「ずっと」 ささやく言葉は漣で、耳をやさしく掠めていって。 「ずっと」 けれど、それは、甘い毒。 「一緒にいたい」
ずっとなんて表現は、とっても曖昧だ。 「阿部くん、それは」 そもそも"永遠"という定義が、不確かだ。 「それはね、無理、なんだ、よ」
俺の腕の中で俺を濃い蜂蜜色の双眸が、じっと見つめている。 タコだらけの右手が、俺の頬に触れる。 「阿部くん」 三橋の左腕が伸びてきて、俺の後頭部をかき抱いた。
「好きだよ」 ばか。 「阿部くん、好きだよ」
オレの手のひらにちょこんと乗った銀色の、ちょっと変わったデザインのそれを、阿部くんはキョトンとした顔で見つめた。 「・・・ンだよ」 笑ってから、銀色の変わったデザインのソレ、ネックレスのトップにもなるストラップを、阿部くんの手の平にのせる。乗せてからオレのケータイをズボンの尻ポケットからズルリと取り出した。 「おそろい、なんだよ」 阿部くんにあげたデザインの片割れは、オレのケータイのストラップになってキラキラとゆれている。 「ペア、ね。そーいや、こーゆーのって揃えたことねーな」 恋人になってから、と阿部くんがちょっとテレながらいった。 「あ?なんか文字彫ってあンのか」 Tout le temps par le côté 「・・・と、とう、つ、れ・・・、読めん」 ムスっとした阿部くんの顔に、オレはまたちょっと笑った。
ロマンチスト * リアリスト |
このSSがたぶん、ウチのアベミハの真骨頂です。
ロマンチストで乙女な阿部くん×男前でリアリストな三橋くん。
まあ、なんだかんだ言っても三橋くんだってロマンチストなんですけどねーアレー?
というか、阿部に「三橋のばか」って言わせたかっただけです。
なんかひらがなで「ばか」ってかわいくね?かわいいよね?みたいな。